2010年10月17日

詩のボクシング全国大会

日経ホールにて

ブログからリンクしている「NIJOの落書き帳」のNIJOさんが出場されました。
NIJOさんは北海道大会の優勝者です。
南は北海道まで、全国から勝ち抜いてきた選手(?)の皆さんの熱戦。
素晴らしかったです。
もちろんNIJOさんの応援に行ったわけですから、
対戦を心待ちにしていました。
ところが始まってしまえば、皆さん個性的で、さすがに各地区大会チャンピオンと言うだけあり素晴らしい健闘ぶり。
甲乙つけがたしというのはこういうことだろうな〜って思いました。
ユーモアで会場を沸かせる人あり、静かに耳を傾けさせる人あり。
どれも自作の詩です。
笑ったり、しみじみしたり、心から楽しませてもらいました。
代表選手は全部で12人。
ジャッジは7人。
顔ぶれはというと、
なぎら健壱、米良美一、やくみつる、森まゆみ(つい最近著書を読んだ)、町田忍各氏と他に、
タイムキーパーを務めた小学生ファイターと小学生トレーナーの教師。
皆さん苦しまれたと思います。
今、対戦表を見て思い出すのは、
先ず、初戦を飾って惜しくも敗退した高橋選手。
アナウンサーがニュースを読みあげているシチュエーション。笑わせてもらいました。声がまた良いんです。
対戦相手の方は山で木を相手にしている詩を読まれたのですが、とつとつとした語りが詩の内容と相まって、こちらも良かった。
神奈川代表の女子高校生は準決勝まで残りましたが、
最後のその対戦が早口になっていたのがとても残念でした。
NIJOさんは緊張を知らないとご自身のブログで書いてらっしゃいましたが、堂々たる戦いぶり。
とても大きな方に見えて、個人戦が終わった後舞台の下まで挨拶に行って健闘を讃えましたが、とても華奢な方で驚きました。
透き通った感じの人だろうなという予想はしていて、(文芸誌で写真は拝見したことがある)実際そうでしたが、リング上での骨太な迫力ある戦いは見事!
惜しくも初戦敗退。
本当にもっと他の作品も聞きたかった。
それはジャッジの方も同じだったようで、やくみつる氏は講評の時、NIJOさんの名前を上げられ、残って欲しかったみたいなことを仰っていました。
優勝は三重大会チャンピオンのくんじろうさん。
関西のイントネーションで兄弟の詩を読んだのがとても印象に残りました。柔らかで温かみがあって可笑しいのに哀しい、そんな詩でした。
こちらは堂々たる体格のおじさんです。
決勝戦は封筒にお題が入っていて即興で詩を読みあげます。これがまた即興とは思えないほど、よどみなく言葉が出てきて。
それがやっぱり優勝に繋がりました。
(対戦相手の方も良かったのですが、ちょっと冗長な感じになってしまい、惜しい所でした)
約2時間の観戦、身も心も晴れ晴れ!
NIJOさんお疲れ様!
posted by strauss at 22:46| Comment(14) | 言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月21日

Бабье лето

ここ数日、昼間は夏を思わせる陽気でした。
さて、表題の言葉はロシア語で小春日和を指します。
ちょうど今頃夏が戻って来たような好天気が数日続くのです。
「女の夏」とか「おかみさんの夏」とか「おばあさんの夏」とか言われ、
発音はカタカナで表すのは無理がありますが、バービエ・リェ(巻き舌のR)ータという感じでしょうか。
何故女性の夏なのか、それには諸説あるようです。
昔モスクワの日本語学校にボランティアに行っていた時、そのクラス担任ツヴィーロフ先生が教えてくれたのは、ふたつ。
「収穫の時期に女性達の力が発揮されるから」
というものと
「女には歳をとってからもう一度輝く時期がある」
というものでした。
この二つ目の節が、私は好きですね。
まさにモスクワの黄金の秋と呼ばれるこの時期、
再び輝く女性にたとえても無理がありません。
日本の小春日和というと穏やかなイメージですが、
「夏」と言い切るあたり、さすが大陸的ですよね。

ツヴィーロフ先生はそれから数年して亡くなったのですが、本当に包容力のある知的な方でした。
生徒さん達も優秀で、とても熱心でした。
しっかり予習していかないとこっちがあたふたします。
女性は美人揃い、男性は個性的な面々でした。
その中の一人は日本語弁論大会で、
「どうも」という日本語について論じ、優勝しました。セルゲイ(あ、違う。イーゴリだ……多分)という穏やかな男性でした。
先日逝ってしまった実家の長寿犬は、このクラスのレーナ(エレーナ?ん〜あやふや……)の両親から譲り受けました。
ほんの軽い気持ちで両親のアパートを訪ねたのですが、5匹いる子犬の中でこの子が一番傍に寄ってきて、そのまま連れ帰ったという経緯があります。それも今頃の季節でした。
懐かしく思い出すこの頃です。





posted by strauss at 22:58| Comment(4) | 言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月12日

近朱者赤 近墨者黒

ご存知、「朱に交われば赤くなる」
人は交わる相手によって善悪いずれにも感化される、
ということわざです。
人はそれくらい気持ちの移り変わりがあるということではないか。
先日、職場で面談がありました。
担当が替わり、初めての女性面接官、補佐に定年退職後パート勤務になっている男性がつきました。
毎年のことで、
とりあえず希望など言っては見るものの、特に何がかわるというわけでもなし、
どちらかというと大当たりの職場なので、
問題があるとすれば自分の技能のみ。
ですから例年五分もかからないのに、今年は違った。
補佐の男性が誘導尋問のような口ぶりで話し始め、
何か言わせたがっている様子。
主に人間関係のこと。
私のフロアだけで100人近いスタッフがいる。
多分数人が同じことを言ったのだろう。
ある人物への苦情だと思う。
気分屋であること。
物言いが厭味たっぷりで不愉快なこと。
「いや、まあそういう人もいるでしょう。どこにだって」
と一般論に持って行こうとした私に、
我が意を得たりと
「そうなんですよ。人って言うのは変わりませんからね。いくら周りが言ってみても仕方ないんです」
と仰る。
社員教育の問題じゃないのかとも思うけど、私はその人に対してそれほど悪感情は持っていないので、
まったくよくこれだけ失礼なことが言えるなぁ〜
と、呆れはするが、柳に風で受け流す。
これも時給のうちと割り切ってるし、
同じ時給でも私よりずっと仕事ができる人がいることを考えれば、足りないところはこういうところでカバーしなくちゃ、なんて思ってるくらいで・・・・・・。
前置きが長くなりましたが、
人は本当に変わらないか。
「三つ子の魂百まで」とも言う。
でも、人は案外変わりやすいと思っている。
本質的には変わらないと仰るむきもあるけれど、
では、本質って何?
人はいろんなものを持っていて、
相手によってどの部分が引き出されるかということに尽きるのではないか・・・・・・。
その部分が大きいかったら、それが全てだと思われてしまう。
自分のことはよくわからないけれど、
些細な例として、本を読んでいてもそう。
悪の部分を引き出される場合もあるし、
善の部分が前面にでてしまうときもある。
これは私だけなのかなぁ。

難しいことを言いたい訳じゃなく、
最近ふとそんなことを考える場面が多かったのです。
性格って簡単に人が(自分でも)決められるものじゃないなあって。
どちらにせよ、
できれば善とはいわないけれど、
荒んだ部分をださないように、
捨て鉢な気分にならないように、
暮らしていきたいと思う今日この頃。

ああ・・・・・本当は怠け心を起こさないように
自分で渇を入れたかったのかも。
つまらない独り言で申し訳ない・・・・・・。


posted by strauss at 19:31| Comment(2) | 言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月13日

落花


櫻








ちる櫻けふもむちゃくちゃくらしけり

手に受けて開け見て落花なかりけり


時々開く俳句歳時記。
今の季節は特に花の季語に惹かれます。
ここでは、
各季語にいくつかの名句が例として引用されています。
上の二句をよくかみしめてみてください。

「ちる櫻〜」は小林一茶。
「手に受けて〜」は高濱虚子

二人の俳人に詳しくなくとも、何となく、らしい、と思えませんか?
どちらも散る桜を詠んでいます。

昔からその風情を愛され続けている桜。
早くも新緑の兆しが見え始めました。
一年の内のほんの短い間、
桜は人の心の中にまで花びらを散らせます。
日本人で良かったなと思う季節でもあります。


今年の桜はどうでしたか?


posted by strauss at 23:37| Comment(3) | 言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月09日

春寒

俳句歳時記を読むのが好きです。
私が持っているのは、
昭和31年発行のもので、
旧仮名遣い、旧漢字満載の古めかしいもの。
季節ごとに、
「時候」「天文」「生活」「動植物」
と各項目に分かれ、
実に細やかな表し方や呼び方が記されています。
現在のものはもっと多いのでしょうね。
でも、私は俳句を詠むわけではないので、
これで十分、というより、
この古い感じが趣があっていいのです。

ちょうど今、立春を過ぎたばかりの「春寒(しゅんかん)」
大寒から立春までの間は「余寒」となっています。
わくわくします、こういうの。



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posted by strauss at 18:42| Comment(2) | 言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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